ちょつとひといきタイム 1月号
明けましておめでとうございます。2025年が始まりましたね。今年の干支は、巳(へび)。ヘビというと「怖い」、「執念深い」など、ネガティブなイメージの強い動物ですが、脱皮を繰り返して成長するというその生態から、縁起のいい動物として捉えられています。たとえば、ギリシャ神話でヘビは、「医学」や「再生」、「治癒」の象徴。あらゆる病気を治療したといわれる名医・アスクレピオスが、いつも持っていたヘビが巻き付いた杖は、世界中で医学の象徴として扱われ、日本でも救急車などに大きくそのイラストがロゴとして使われています。
そして、ヘビは、金運や財運の象徴としてもよく知られていますね。そんなへび年の今年、お財布を新調してみてはいかがでしょう。最近は、キャッシュレス対応が増えて、財布の出番がめっきり減ったという人も多いと思いますが、それでも、まだ小銭やリアルのクレジットカード、レシートの保管が必要な場面も多いですよね。そんな今の時代に合わせて、カード収納と札入れ、小銭入れがコンパクトにまとまった機能的な財布を選ぶのもいいかもしれません。
ちなみに、新年に金運の上昇を願って新調する財布は、「福財布」と呼ばれ、お金にまつわる吉日に財布を変えると運気が上がるといわれています。その吉日は、「天赦日(てんしゃにち)」、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」、「寅の日(とらの日)」があり、2025年3月10日(月)は、この3つの吉日が重なります。へび年で、さらに3つ吉日が重なるとなると、なにかいいことがありそうな…♪。物価が上がるなど暮らしにくい昨今だけに、運を呼び込みたいですね。
縁起の良い新春のお菓子「花びら餅」のルーツ
新年を祝う縁起の良い食べ物はいろいろありますが、「花びら餅」もその一つですね。花びら餅といえば、甘く煮たごぼう、薄紅色の羊羹、味噌餡を白い羽二重餅で包んだもの。和菓子でありながら、甘じょっぱい味わいが好きという人も多いのではないでしょうか。
ところで、この花びら餅、なぜ甘く煮たごぼうが挟まれているのか、ご存知ですか? じつは、花びら餅は、もともとは汁なしのお雑煮という説があります。平安中期、餅に猪肉や大根、瓜を乗せて食べていたものが徐々に簡略化され、鮎はごぼう、薄紅色の羊羹はにんじん、雑煮は餅と味噌餡に見立てたのが花びら餅だそうです。また、ごぼうを使うようになったのは、ごぼうは土の中にしっかりと根を張ることから、長寿の象徴として縁起が良いからだとか。和菓子屋さんによって、味や素材にも違いがあるようです。福茶といっしょに、やさしい味わいを楽しんでくださいね。
2025年01月10日 15:14