ちょつとひといきタイム 7月号
7月の節句といえば七夕ですね。でも、7月7日は、例年、梅雨の真っ只中で、なかなか天の川を見ることができません。なんでこんな時期に七夕なの?と思われている方も少なくないかもしれませんね。
実は、七夕は、本来は旧暦の7月7日の行事。2024年の場合は、8月10日が旧暦の七夕にあたるそうです。8月なら梅雨もあけて、星空を楽しめる日が多そうですよね。そこで、国立天文台では、20数年前から旧暦の七夕の日を「歴史的七夕」と呼んで、星空を見上げてみてほしいとアピールしています。
ところで、最近、「七夕飾り」(笹飾り)を自宅で愉しむ人が増えているそうです。七夕飾りと言えば、童謡でもおなじみの「5色の短冊」ですね。色は、青(緑)・赤・黃・白・黒(紫)の5色で、古代中国の陰陽五行説に由来するそうです。それぞれの色に意味があり、青(緑)は木、赤は火、黃は土、白は金、黒(紫)は水を表しています。さらに、青(緑)は仁、赤は礼、黃は信、白は義、黒(紫)は智というように、五徳もあてはめられています。
そのため、七夕飾りの短冊に書くお願い事は、青(緑)の短冊には「人間力を高める願い事」、赤の短冊には、両親などへの「感謝の気持ちを込めた願い事」、黃の短冊には「人間関係に関する願い事」、白の短冊には、「規則や義務を守るための願い事」、黒(紫)の短冊には「学業に関する願い事」が良いそうです。
例えば、「◯◯ができるようになりますように」といったお願いごとは、青(緑)の短冊、「お父さん、お母さん長生きしてね」といったお願いごとは赤の短冊、「家族円満」などのお願い事は黄色の短冊、「寝坊して遅刻しませんように」は白の短冊、「◯◯資格が取れますように」は黒(紫)の短冊というように、色別に書き分けるとよいそうです。
ちなみに、七夕飾りには、5色の短冊以外にもさまざまな飾りつけをしますが、それにもそれぞれ意味があります。例えば、折り鶴には、家内安全や長寿、星飾りには、星に願いが届きますようにという意味があるとか。今年は、ご自宅用に小さめの笹の枝を用意して、星に願いごとを託してみてはいかがでしょう♪
冬眠前の熊も大量に食べるクマ笹。お手製のクマ笹茶で健康に
七夕にちなんで、笹のお話です。新潟の銘菓「笹団子」や富山の「鱒の笹寿し」でよく知られているように、笹には、抗菌作用があるのは有名ですね。その笹の中でも「クマ笹」は、とても生命力が強く、60年〜120年間枯れないという説もあるほど。抗菌作用の他に解毒作用もあるそうで、野生の熊は、冬眠前に大量のクマ笹を食べて、冬眠中に腸内で毒素が発生しないように備えるそうです。すでにご存知の方も多いかもしれませんが、食品として「クマ笹茶」や化粧品で「クマ笹」クリームなどの製品が発売されていますね。
ちなみに、クマ笹茶は、クマ笹の新芽を詰んで、1cm幅くらいにハサミで切り、フライパンで、中火で煎れば、自分でも簡単に作れます。お茶を煎れるときは、水から煮出し、弱火で5分くらい待つと香りも楽しめ、おいしくいただけるそうです。
2024年07月16日 09:22