ちょつとひといきタイム 6月号
新型コロナの流行も落ち着いてきて、感染対策に神経をすり減らすことも少なくなってきましたね。マスクを外して過ごす時間が増えてきた人も、少なくないのではないでしょうか。
ところで、新型コロナの怖いところは、肺炎が通常のタイプよりも早く重症化してしまうことでしたね。その新型コロナが落ち着いてきたとはいえ、油断は禁物。肺炎のリスクは至るところに潜んでいます。梅雨が始まるこれからの季節に気をつけたい肺炎の一つが、「夏型過敏性肺炎」。これは、“トリコスポロン”というカビの一種が原因で発症する肺炎です。トリコスポロンの見た目は、灰色がかった白いカビで、キッチンや浴室、押入れ、サッシの窓枠など、通気性が悪く、湿気がたまりやすい木材部分に繁殖しやすいといわれています。
このような見える場所なら、こまめに掃除をすることで防げそうですが、やっかいなのはエアコン。除湿や冷房を点けたとたん、ムッとする嫌な臭いが漂ってきたら、カビが繁殖しているサインです。エアコン内部には、トリコスポロンの他に、フィルター部分に“アスペルギルス”というカビが繁殖するそう。このアスペルギルスを吸い込み、肺に入ると、アレルギー反応を起こして咳やたんの症状が現れます。ひどくなると、呼吸が苦しくなり、酸素吸入がないと生きていけない状態にまでなってしまうこともあるとか。自分の家にいるとなぜか空咳がよく出て、外に出るとおさまるという人は要注意。家の中に繁殖しているカビが原因かもしれません。
対策は、こまめに掃除するのはもちろんですが、エアコンの場合は、冷房や除湿で使った後、送風モード(なければ暖房モード)で30分程度内部を乾燥させておくとよいそうです。
ちなみに、タバコを吸う人は、こうした夏型過敏性肺炎やアスペルギルス肺炎が、悪化しやすいといわれています。肺を守る生活習慣は、新型コロナ対策にもつながりますので、これからも気を引き締めて取り組みたいですね☆
初心者にも始めやすい「梅仕事」。梅シロップなら簡単で失敗なし
梅雨に入ると、スーパーの店頭などに並びだす青梅や完熟梅。梅干しや梅酒、梅ジュース…、作ってみたいなと思いつつも、「手間がかかりそう」と躊躇していた人も、今年はチャンレジしてみませんか?
梅の実を使った保存食づくりのことを「梅仕事」といいますが、初心者にも簡単で、失敗が少ないのが「梅シロップ」。水や炭酸で割ってジュースで飲むと、クエン酸の効果で疲れが取れやすくなったり、口の中の雑菌の繁殖を抑える効果などが期待できるそう。作り方は、とても簡単です。熟す前の硬い青梅と氷砂糖を同じ量(例えば青梅1kg、氷砂糖1kg)用意し、保存用の瓶などで漬け込むだけ。下ごしらえとして、梅の実を洗う前に1つずつ黒いヘタを爪楊枝などで取り、梅を水洗いした後、布巾で拭き、1〜2時間ほど乾かします。漬け込む瓶は全体に熱湯をかけて殺菌し、乾かした後、エタノールや焼酎で吹き上げるとより、殺菌効果が上がります。こうして殺菌した保存瓶に梅と氷砂糖を交互に入れて、陽の当たらない場所に起き、1週間〜10日間ほどでシロップが出来上がり、さらに2〜3週間熟成させると、より風味の良いシロップが完成します。なお、途中、瓶を上下に振って混ぜるとよいそうですよ。
梅シロップの作り方は、他にもいろいろあるようですので、チャレンジする方は、ご自分に合った方法を調べてみてくださいね♪
2023年06月10日 09:42